晴れ間が覗く2月に冬山散歩に行ってきました。
今回のお供はワカン。ワカン?ワカン。
いくつかスノーシューを履いてきましたが、今シーズンはワカンで行こうと昨年仕込んでおいた山男の基本装備です。

なんと言うか、昭和の山男の匂いがしませんか?
山男で画家の叔父さんが使っていた憧れのアイテム。
おしゃれでハイクオリティーなスノーシューもいいけれども、
低山をゆっくりのんびり歩く自分にとっては、軽量コンパクトでシンプルな質実剛健なワカンが呼んでいる気がしてゲット。
もちろん、信頼のエキスパートジャパン製。
エキスパートジャパンってカッコ良すぎます。
そんなこんなでレッツ低山。

天気は快晴。
快晴すぎて、上着はフリースだけで十分。

足元はサロモンの3シーズン用のゴアシューズにモンベルのロングスパッツ。
足元は雪が入って濡れたりすると冬山のリスクが急激に高まるのでしっかり準備してやる必要があります。
メリルウールの靴下、サロモンの登山靴、冬用のパンツにモンベルのゴアテックスのゲイターというのがこの日の組み合わせ。
ゲイターでしっかり雪をガードして、登山靴の中も雪が入らず暖かい空気が保てるので安心でした。

よかよか。


夏にピークに登ったことがある山だったので、この日は登山道ではなく地形図をみながらなんとなく歩いて山頂を目指してみる、と言うゆるゆるハイキング。
いちいち綺麗な冬の山。誰も歩いていない山。
小鳥の声だけ。フカフカの雪の上を自分の好きな道を歩いて行く。
笹が雪の下になって、見通しの良い森の中をのんびりゆっくり汗をかきながら。

なんとなく地形を想像しながら、稜線を目指してなるべく辛くないルートを探しながら、雪を踏みしめる。

熊の心配もほとんどなくて、冬は冬で安全。
ルートさえきっちりと確認しておけば、楽しいハイキング。
スノーシューよりは少し沈むけれども、ワカンはシンプルで歩く邪魔にはならない。

最後は登山道に合流。
冬でも登る人が少なくない山なので、登山道はきっちり雪がしまっていて、ツボ足でも問題なさそう。


山頂からの景色は抜けが良くて、遠くまでくっきり。
この日は札幌の街は晴天だった模様。
小樽側は若干の降雪か。

帰りも自分の足跡を道標に、重力に任せて雪の上をふわーふわーと降る。
下りは上りよりも力が入らないから、気楽。
下りすぎて後から登らないといけないことにならないように、ルートは確認しながらあっという間に車に到着。
ワカン、結構良かった。
着脱も事前学習の甲斐があって簡単スムーズで外れることもなし。

遠くから声が聞こえたり何度か人の気配はあったものの、最後まで人に会わずに終了。
リフレッシュできました。


シンプルで場所を取らずなワカン。
コンパクトで壊れる心配が少ないのがワカンの魅力でしょうか。
収納袋は得意のMYOG。
タイベックシートで大きめの袋を作って入れています。
歩き終わったら、スパッツ(ゲイター)とか手袋とか雪がついたものを全部がさっとしまっておけば簡単。

雪山、というとハードルが高いですが、
行けるところ、可能な範囲までという心構えで、
相応の準備をしっかりしておけば、楽しい時間を過ごせると再確認した1日でした。
コロナでなかなか外出が制限される日々が続いていますが、自然はいつも穏やかにそこにありますね。

